2006 年11 月10 日
世界史の先生
富山県での発覚をきっかけに、あっという間に広がった高校の履修不足問題。まさに全国的規模での広がりに、教育基本法に「愛国心」を盛り込もうなんて話も影が薄くなってしまった。かく言う私の母校、金沢桜丘高校も履修不足が発覚。補習授業を始めたようだ。うーむ、昔はそんなにガツついた学校じゃなかったんだがなあ。のんびりしてていい雰囲気だったのに…。
文部科学省が緊急的な措置として、最大70時間の補習とレポートで単位を出すということで事態は落ち着いたようだが、気の毒だなあと思うのは世界史の先生。
これまで受験に必要ないということで、ないがしろにされてきたうえに(「いいですなぁ、世界史の先生は。受験も関係ないし授業も少なくて気楽なもんでしょ。うはははは」とか…)、今度は放課後や春休みに補習に狩り出される。で、きっと受験のことしか頭にない生徒や親にから激しい風当たりを受けるのであろう(「あんたら学校の不始末で、この大事なときになんでこんな無駄な授業を受けなきゃならんのだ!」とか…)。
まあ、実際は「地理歴史」の免許があれば世界史も教えられるそうなので、地理や日本史の先生が慣れない世界史を準備もなく教えることになるのかなあ。で、放課後や春休みに狩り出された地理や日本史の先生が世界史の先生に八つ当たりとかして…(「世界史ってなんの役に立つんだよ、まったく。こんなもの必修にする文科省はいかれてるぜ。まあ、こんなもん大学で専攻してたバカもいるけどさ」とか…)。
いっそ未履修の生徒全員を体育館に集めて、3日間ぶっ通しで授業をやったらどうか。先生は3交代で、ひたすら世界史の教科書を朗読する。最後まで読んだらまた初めから読む。生徒は体育館から出なければ何をしても良い。これなら3日で片がつく。学級崩壊してる教室でも単位が取れるんなら、これでもいいんでは。どうでしょうアベさん…。
投稿者:親方
at 01 :19| 時評
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